ターゲットを決める
商材がエスプレッソコーヒーと決まり仕入れ価格も決まったところで次はターゲットになる。
商売の基本は「困っていることを解決すること」である。
・既存の商品やサービスなら使い勝手をよくするとか価格を下げる
・サービスとサービスを足して新しいサービスにする
いろいろ考えられるが、重要なのは「お客様がそれを買ってくれるか」のみ。どんなに優れた商品やサービスでも買ってくれなければ終わり。
とても簡単なことだけど、これがとても難しい。
自分でもそれを買うか・使うか
これは「お客目線になる」ことを目的としている。
自分が買わないのに他人はまず買わないと思っている。
商売になると、どうしても利益はどのくらいあるのか、自分達の給料はどうなるのかという考えが先になりお客様が後になることが多い。これは失敗の原因になる。
僕はいつも「お客様の使っているところ」だったり、今回なら「飲んでいるところ」を想像しながら企画している。
今回はすでに20年以上の飲み続けているヘビーユーザー。毎回「こんな美味しいラテはないな!」と思いながら飲んでいる。
どのくらいのお客様がいるのか
これは想像だけではだめ。データが重要になりターゲットを決めることにも連動している。
釣りに例えると、どんなに良い餌や道具を使ってもその場所には魚がいないければ釣れない。どの場所に魚がいるのかを探さないといけない。
次にどんな魚がいるのか種類を把握する。マグロを狙うのか、アジを狙うのか、イカを狙うのかターゲットを決める。
今回はエスプレッソメーカーやエスプレッソマシンを持っている人。
そこでアマゾンでどのくらいエスプレッソメーカーやエスプレッソマシンが売れているのかを調査する。これはレビュー数から想定する。
レビュー数は購入者の1〜2%が投稿すると言われている。(100人の内1〜2人が投稿)
日本で最も売れているブランドはデロンギ(DeLonghi)なかでも最も売れている商品は
コンパクト全自動コーヒーメーカー マグニフィカS(69,800円)
レビュー数:7,751(2022.8.18現在)
このレビュー数は海外も含んでいるので、国内のみの数字を調査
- アマゾン商品ページのレビュー下の「すべてのレビューを参照します」をクリック
- 検索キーワードでコメント内に必ず入っていそうなキーワードを日本語で「コーヒー」と入れると「3,248」
- さらにフィルタで「Amazonで購入のみ」を追加すると「2,279」と出るので、これが日本からで保有している人と想定される
- それに1〜2%なので少ない方を取って「227,900」人が保有していることになる
これはアマゾンだけなので、楽天やYahooなど他のサイトやお店で購入した人を考えると最低でも2倍はある。
227,900×2=455,800人
他のメーカーや機種もあるので、さらに2倍してみる。
455,800×2=911,600人
ここの想定は少ない方で考える。逆だと思ったより売れないということになるので。
この機種は全自動のエスプレッソマシンなので、手動でやるエスプレッソメーカーはもっとあると思う。
約91万人にもの人がエスプレッソを愛飲していることになる。
エスプレッソユーザーがそこそこ存在して、このうち0.1%の人が買ってくれれば900人。