1991年に僕が27歳の時に設立したコーラル。
実績もなければコネもなし、0からのスタートしたデザイン会社。
誰かに背中を押して欲しい、何かを信じていたい。
そんな思いを応援し、経営のイロハを教えてくれたヤマセンの落合社長。
行く度に夜中まで経営のことを話してくれ、僕には全てが新鮮でどんな学校の勉強よりも楽しかった。
コーラルは企画デザイン会社。
良い企画デザインとは、お客さまが納得してお金を払ってくれるかどうか。
僕はそう思っている。
例えば会社マークのデザイン制作で、1万円、10万円、50万円、100万円と値段をつけても、お客さまが1万円しか支払う価値がないと判断したら、自分の実力はそんなもの。いつか自分のデザインに50万円、100万円の価値があるようになりたい。
企画やデザインをしている競合は何万とあります。
その中でコーラルを選んでもらうにはどうすればいいか。設立当初から現在も考え続けています。
今も昔も変わらないことは
・コンピュータの技術を最大限利用した企画デザイン
・実績数と経験数
・事務所の所在地
これらを磨き続けることで信頼が上がっていき選ばれると思っています。
会社が大きくなるにつれ、僕一人ではまわらなくなり社員が増えていく。
コーラルらしさをどう教えればいいか、伝えればいいか試行錯誤の日々が何年も続くなか、根本的な部分を教えないといけないと気付く。
・ものごとの本質や仕組み
・そもそもの考え方
僕は昔から常にこの2つを元に制作活動をしている。
「ものごとの本質や仕組み」を理解しようとする頭になると、いろいろなことが見えてくる。
コンピュータはどうやって動くのか、プログラムは何か必要なのか。
インターネットのメールはどうやって相手まで辿り着くのか。
この商売はどこで利益が出て、何が便利になるのか。
どうしてこのサービスは使いやすいと感じるのか。
これらを紙に書いて理解するようになると、どこが問題なのか、どこを改善すればいいのか浮かび上がる。
「そもそもの考え方」は深層心理にもつながり、そもそもなぜデザインが必要なのか。
そもそもなぜこのボタンがあるのか。
そもそもどうしてこのサービスが必要なのか…。
そもそもを繰り返していくと、本当に必要なことや、やることが見えてくる。
そして最も重要なのが「経験」です。
経験はすべてを上まわる
どんなにものごとを理解しても、理論的に分かっても、ネットでみて知っていても。
経験した者の意見や方法のほうが圧倒的に説得力があります。
企画デザインで考えると、失敗という経験がないと成功に辿り着けません。
うまくいく企画は多くの失敗企画があったからこそ、うまくいったのです。
好きなことばに
アインシュタイン「諦めない限り失敗ではない」
エジソン「失敗ではない。うまくいかない方法を1万通り発見しただけ」
どちらも「挑戦をやめること」が本当の失敗だと言っている。
会社経営も同じで「挑戦をやめる」と衰退していく。
「挑戦する」ことができている間は会社は成長していける。